平成も21年。

日中薄日、晴れ。
佐野眞一講演会へ。『平成論』。
地方とはいえ、そこそこ大きな会場、ほぼ満席。
昨今の政局からドバイの100円ショップまで枝葉を織り交ぜ、美空ひばりが死に、手塚治虫が死に、松下幸之助が死に、ベルリンの壁が崩壊した元年から、バブル崩壊、オウム事件・・・の平成を語る。
その中で、昨日、カナダとハワイへ出発された天皇、皇后について、「おそらく、二人にとって今度の旅行が最後の慰霊の旅となるだろう。パール・ハーバーにも行くかもしれない」 との言及あり。
そうだ、と思う。もし、今度の旅が最後の慰霊の旅だとすれば、お二人がパール・ハーバーに行かれないはずがない、と私も思う。
ご父君・昭和天皇が本来為さなければならなかったが、為されなく、また、思いを胸中に抱きながら、行うことのあたわなかったことごと全てを、ご自身の務めとして引き継がれ、胸中に深く留められている平成天皇そして皇后のお二人が、慰霊の締めくくりとしてパール・ハ−バーへの旅を思わないはずがないし、望まないはずがない。
今まで、広島、長崎、沖縄、硫黄島、そして、サイパンのバンザイ・クリフにまで慰霊の足跡を残されたお二人、思いはキリがなかろうが、パール・ハーバーで一応とどめる、というのは、平成天皇、皇后お二人のお心、そして、多くの国民の心をも平かにすることだと思う。