2010-05-15から1日間の記事一覧

主従二人(序章、続き)。

奥への旅、細道への旅へ早く出たくって、気もそぞろの芭蕉は、股引の破れを繕ったり、笠の紐をつけかえたり、三里にお灸をすえたり、と準備を整える。松島の月はどういうものだろうか、なんてことが、まず頭に浮かぶ。 それまで住んでいた庵は、人に売り渡し…