大相撲7月場所と若者の死。

大相撲の7月場所が始まった。
7月は本来なら名古屋であるが、新型コロナの影響で東京で。名古屋場所では、連日粋な着物姿で桟敷席に座る、おそらく粋筋のあの女性の姿は見られなくなったが。まあ、仕方ない。
東京では無観客でとしていたが、国技館に定員の1/4の観客を入れての開催。テレビ観戦であるが、7月場所待っていた。
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場所前、白鵬が語る。白鵬の自宅のようだ。
後ろの壁にかかっている額が面白い。
右側はチンギスハーンだ。白鵬、日本に骨を埋めると決めた後も、モンゴルの英雄・チンギスハーンの姿を心の内に留めているんだ。
左の写真は角聖・双葉山だ。白鵬、一時は双葉山の「後の先」に入れ込んでいたことがあった。が、今の白鵬は、双葉山の後を継ぐのはオレだ、との思いがあるのであろう。大鵬、北の湖、貴乃花の一代年寄の大横綱をも凌駕した、との。
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今日2日目、1時すぎテレビをつける。幕下50枚目前後の取組み。
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観客の皆さん、みなマスクをつけている。
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ロシア、ジョージア、エストニア、ブルガリア、ヨーロッパの東側から大相撲に入門してきた力士はいた。ジャパニーズドリームを追って。
この幕下53枚目の舛東欧は、ハンガリーから来たらしい。ハンガリーも東ヨーロッパといえばそう。ハングリー精神旺盛なのであろう。
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今日の正面解説は高砂親方。朝潮である。大ちゃんである。私は、朝潮大ちゃんを贔屓にしていた。だから、嬉しい。
大ちゃん、親方になってからは苦労した。あの暴れん坊の朝青龍に振り回された。相撲協会からは降格処分を受けた。
が、高砂・大ちゃんはめげなかった。
新大関・朝乃山を育てた。
その朝乃山、今場所の目玉である。
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朝乃山、今日の相手は相撲巧者の遠藤。今までの対戦成績も分が悪い。
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が、朝乃山、万全の相撲で遠藤を圧倒した。
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出だし2日間の星取。
昨日無様な独り相撲で肘を痛めた鶴竜の休場はあるが、上位陣は概ね順調な出足である。
ということは、楽日にはやはり白鵬が賜杯を抱いているということになるが、その白鵬も35歳、綱を張ってⅠ4年となる。朝乃山、一気に上の地位・横綱へ駆けあがる足がかりの場所としてもいいんじゃないか。
中継途中でアナウンサーがこう語っていた。「高砂親方は11月場所後、定年となる」、と。朝潮大ちゃん、あと少ししか見ることができないんだ。致し方ないか。
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打出し後、親方衆が土俵の周りに集まっていた。皆さんマスクをつけて。


相撲が始まったので相撲を見ているが、常の日常、外へ出ない日には、テレビで旅番組を見ている。つまらないワイドショーを避け。
旅番組、案外ある。今日も相撲が終わった6時からは「シルクロード」があった。喜多郎のシンセに石坂浩二の語り、40年前のもの。何度見ても面白いんだ。
さまざまな旅番組がある。新型コロナの影響で、再放送、再々放送も多くなっている。
旅の番組、何度見ても面白い。
先ほどの「シルクロード」、陳舜臣が出てきた。陳舜臣、長安(西安)の町を歩く。その10数年後、私も西安、つまり古の長安の町を歩いた。懐かしく思う。
旅の番組というか紀行番組というか、その手の番組はいっぱいある。再放送も多いので。
「世界ふれあい街歩き」とか、「関口知宏の鉄道旅」とか、「天空の旅」とか、「地球タクシー」とか、「駅ピアノ」とか「空港ピアノ」とか「街中ピアノ」とか、大和尼寺何々」とか、太ったおじさんが写真を撮る「中井精也のてつたび」とか、と。
最も好きな旅番組は、「六角精児の呑み鉄本線・日本旅」である。
六角精児が列車で旅をする。
列車に乗れば、ビールをプシュと開ける。ついでワンカップ大関のような酒。
六角精児、ずっと酒を飲んでいる。その六角精児に重なるナレーターの壇蜜がすこぶるつきでいい。得も言えず。
そういうことがあるのであるが、一昨日のニュースで若い人気俳優が死んだ、自殺らしいということが流れた。その写真を見て驚いた。アレッ、あいつじゃないか、と。
さまざまな旅番組を見ているが、「世界はほしいモノにあふれてる」と言う番組も見ていた。
たわいもない番組であるが、世界のあちこちへ行って土地の文物をどうこうするもの。ケーキやチョコレート、刺繍や山どうこうと。
その男の名は知らなかったが、三浦春馬という名であった。
気持ちのいい若者であった。イケメンといわれる男、どこがと思うことが多いが、彼は正統派の二枚目であった。
どうしてと思う。
若い男の死、いたたまれない。