イーディ、８３歳 はじめての山登り。

このところ映画を見に行っている。東京へは出ないので、ほとんどキネ旬の同じ映画館。
映画館はひと月ほど前に再開されたが、その前３、４か月間閉めていたので、その間の作品を次々とかける。特にキネ旬では。忙しい。
週に２度ほど映画館に行っている。別に映画なんて見なくてもいいのであるが、そんなことを言えば何だって同じこと、やってもやらなくとも同じこと、どうでもよくなってしまう。
私が行くのはほとんどウィークデーの昼間であるが、客足も少しずつ、ほんの少しずつ戻りつつある。暫らく前は２、３人しか見ていなかったが、昨日の『１９１７　命をかけた伝令』には２０人近くの観客がいた。
１９１７年、第一次世界大戦、わずか１００年前には白兵戦をやっていたんだ。塹壕を挟み。不思議とも思い飯を食い、少し飲んで帰ってくる。これが一日。まあ、よかろう。年寄りだから。
今日、昼過ぎ孫たちが来た。カミさんから孫たちが来ることを聞いていた私は、朝飯も食わずビールを飲んでいた。孫たちが来ることは嬉しいんだ。だから、飯なんかよりビールや酒を飲んでいる。フラフラした頭で孫たちの動きを見ている。あといつまで見られるかな、とも思いながら。

数日ブログと離れていた。
この間、藤井聡太が棋聖になった。１７歳にして将棋の聖となった。
将棋指しは、２０歳から２５歳でピークを迎えるそうだ。藤井聡太はその数年先をいっている。おそらく２、３年後には藤井一強時代となり、２２、３歳にはピークを迎えるのであろう。
その後は、升田幸三、大山康晴、また羽生善治のような軌跡を描くのであろう。先達に較べ、その期間は長いものとなろうが。

政府は、「Ｇｏ　Ｔｏ　トラベル」を発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大が続く首都圏の中、東京だけを外して。外すならば、東京、神奈川、埼玉、千葉の首都圏であろう。東京のみとは、菅義偉と小池百合子の鞘当だろう。両人共に食えない人物であるな。
それにしても菅義偉、好き勝手なことをしていて、安倍晋三が気の毒だと思うこともあるが、この思い、間違えているのかな。

それはそうと、今日はイギリスの元気なおばあさんの映画にしよう。

ロンドンに住むイーディという８３歳のおばあさん、３０年もの間ご亭主の介護をして、やっと解放された。自由になった。
人生の終わりも近い。スコットランドの山に登ろうと思うんだ。山女でもないのに。
そういうことってあるらしい。

『イーディ、８３歳　はじめての山登り』、監督：サイモン・ハンター。
８３歳のイーディには、自身も８３歳であるシーラ・ハンコック。

ある時、イーディ、ロンドンの自宅を出てユーストン駅へ。スリーパー・夜行寝台に乗るんだ。
イーディ、山登りの恰好には見えないが、向こうのホテルで着替えればいい。

ロンドンからスリーパーでインパネス駅で降り、スイルベン山を目指す。

スイルベン山、標高７３１メートルとたいして高い山ではないが、なかなか険しい山である。

イーディ、地元の登山用品店のジョニーという若い男をトレーナーとして雇う。

ジョニーという若い男、なかなかいいヤツなんだが、８３歳という年もあろうかイーディの方が頑固なんだ。四六時中ぶつかる。
イーディ、私ひとりでも登る、とタンカを切る。

スイルベン山は美しい山であるが、登るのは容易くはない。

若いジョニーという男、影に陽に８３歳のイーディを見守っていた。優しい若者だ。
それにしても、”Ｎｅｖｅｒ　ｔｏｏ　ｌａｔｅ”、「遅すぎるなんてことはない」。その通り。
そう思いながら、行動は伴なっていないが。私は。