ANNA アナ。

ロシアにはハニートラップを武器とする女スパイが多いらしい。リュック・ベッソンが創りだした女スパイは、美貌のみでなくめっぽう腕が立つ。武闘派である。
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1990年のモスクワ、街中でマトリューシカを売っていた若い女・アナは、モデルにと声をかけられ、パリでファッションモデルとなる。
本作、時間、時代があちこちに飛ぶ。めまぐるしく。
その3年前の1980年代後半、士官学校をドロップアウトしたアナ、自堕落な生活を送っていた。が、アナ、頭は良かったらしい、KGBにリクルートされる。「軍事訓練1年、現場勤務4年、その後は自由」という囁きで。
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『ANNA アナ』、監督:リュック・ベッソン。
『ニキータ』、『レオン』、『ルーシー』と戦う女を描いてきたリュック・ベッソンの手練れの作品である。
アナ、スパイではあるが、諜報やインテリジェンス戦とはいささか趣を異にする。殺し屋と言っていい。
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アナに扮するのはサッシャ・ルス。
ロシア出身の現実のスーパーモデルだそうだが、私は知らない名であった。また、どうこう言うほどのロシアンビューティーとも思えない。
それはそうとアナ、次から次へと殺しを行なう。
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銃はもちろん、素手での立ちまわりも。
ブルース・リーも真っ青という立ちまわりも演じる、いや、行なう。素手で銃を持った相手3、40人を叩き伏せる。ホントかよ、と思うが本当なんだ。リュック・ベッソンだ。
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当然アナもダメージを受けないワケはない。顔面血だらけなんてことも何度となく。
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モスクワ、そしてパリ。モスクワ、そして西側世界。時代や場所はさまざまに飛ぶ。ホントめまぐるしく飛ぶ。
アメリカとロシアの諜報戦は、その間も続けられている。
何のかのがあり、アナ、二重スパイとなる。KGBとCIAの。
女スパイの常道、アナ、KGBとCIAの二人の男と肌を合わせる間柄となる。
これは救いだ。
ノンストップアクションとの惹句がある。極上のエンタメ作。


今日、トランプはWHOからの脱退を通告した。バカなこと。
バイデンは、私が大統領に就任にた直後にWHOに復帰する、と述べている。
昨日の朝日朝刊オピニオン蘭に、前オーストラリア首相、マルコム・ターンブルのインタビューがある。「いじめっ子に挟まれて」という。
ターンブル、習近平とドナルド・トランプのどうしようもない「いじめっ子」ぶりを語る。
トランプが再選されたら、どうしようもなくなる、とも。
アンチマスクのブラジルのミニトランプ・ボルセナロは、新型コロナにかかったそうだ。やはりアンチマスクのトランプも、そろそろ新型コロナウイルスにかかってもおかしくないのではと考えるが、未だその知らせを聞かない。
トランプ、しぶとい。