人、神、自然。

一昨日、昨日と病院へ行った。病院に行くと、医者の言うことが良かろうが悪かろうが真っすぐには家へ帰ってこない。寄り道をする。だから、この2日間、相撲中継は見なかった。
と、白鵬に続いて鶴竜も休んでしまった。
このような場合のお決まりは、「何々がどうこうなので2週間の安静を要す」、というもの。白鵬はまだしも、鶴竜はこのまま取り続ければ負け越す恐れが高い。致し方ない。
鶴竜は真面目な男であるそうなので、このようなことは言いたくはないのだが、横綱の潔さ、ということに目をつむっているようだ。
潔く身を引く、散り際の美、ということは、横綱のみに許された特権であるのだが。
今日、大相撲初場所6日目、正代は今日も勝ち全勝を守る。遠藤は高安を突き出し5勝1敗。そして今日の一番、御嶽海と貴景勝の一番は、貴景勝が突き落としで勝ち5勝1敗とした。御嶽海が土俵際まで追いつめていたのだが突き落とされた。残念な思いあり。
今場所の優勝力士、貴景勝であろうか。正代や遠藤の可能性も大いにあるな。しかし、私にとっては贔屓の御嶽海が後れを取ったので、面白くなし。
暫らく相撲から外れる。


これは面白い展覧会であった。
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昨年末の東博、東洋館。
ずいぶん暗くなっている。週末の夜間開館だったのだ。
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東洋館へ入る。
「人、神、自然」展。
カタールの王族、、アール・サーニ殿下が収集したコレクションである。「ザ・アール・サーニ・コレクション」と呼ばれているらしい。約120点の出品作、そのほとんどがBC・紀元前のもの。
いや、凄いものばかり。
カタールは小さな国である。が、産油国で金持ちの国である。それと共に地域大国であるサウジアラビアやその他の国と一線を画し、イランとも交流を続ける、という立場をとる。
さらにまた、あのアルジャジーラは、カタールの王族の出資によって作られたメディアである。面白いといえば面白い国である。
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3章の内の1章。「人」。
3、4000年前の人。考えられるか。
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2章、「神」。
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「神」と人間。
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3章、「自然」。
以前、九州で見た耳庵・松永安左エ門の陶磁器コレクションのことを思った。
そのコレクトしたもの完璧なものばかり。オイルマネーを超えている。
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千年前か二千年前、もっと前の時代か。
素晴らしい顔貌である。


今日、阪神淡路大震災から25年となる。
6430人余の人が亡くなった。25万棟を超える家屋が倒壊した。7570余棟が焼損した。
大震災から半年後の夏、神戸へ行った。その時でも、神戸の中心地・三宮駅前には瓦礫の山があった。多くの火災が起きた長田の町はブルーシートだらけであった。
今日、さまざまな追悼の催しが行われている。
阪神淡路大震災の後、より多くの被害が出た東日本大震災が起こり、さらに首都圏直下型のMEGA地震がそう遠くない時期にと言われている。日本は地震国である。
その折りには、私のようなじじばば世代の人間はバンバン死んで、孫たち世代の若い人たちが多く生き残ってくれることを願っている。