全国大学ラグビー選手権準決勝。

正月2日の楽しみは、ラグビーの全国大学選手権の準決勝だ。箱根駅伝もあるが、やはりラグビーである。殊に今年は面白い。
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昨年、大学選手権10連覇を逃した帝京が、今年は準々決勝で敗れ去り、今日の舞台に登場することができなくなった。関東大学対抗戦でも明治、早稲田、慶應に敗れている。絶対王者・帝京の時代は過ぎ去ったのか。
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今日の秩父宮、第一試合は早稲田対天理。
このところの天理は強い。昨年度の準決勝では、それまでの絶対王者・帝京を破り決勝に進んだ。決勝では準決勝で早稲田を破った明治に敗れ、準優勝となったが。天理、ともかくパワフルである。早稲田が押し潰されることもあり得るな、と心の準備はしていた。
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今年の大学選手権、大方の優勝予想は明治であろう、と言われている。
しかし、早稲田と当たる天理、明治と当たる東海、共に強力なフォワードを誇る。フォワード戦で、早明のフォワードをめくりあげて一蹴なんてことも、とも考えていた。
が、そうはならなかった。対抗戦の雄、数多くの優勝経験のある早稲田と明治が上手さを発揮、天理と東海のパワーを押さえきった。
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早稲田対天理のファーストスクラム。
フォワードの平均体重はまったく同じ。が、天理にはフィジーやトンガからの留学生が4人も先発している。彼らがいかにもパワフルなんだ。
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ゲーム開始から10分ほどは、天理の強力フォワードに早稲田は押される。早稲田、何度もスクラムでの反則を取られる。
天理のペースでゲームは進んだ。
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が、早稲田、一瞬の隙をつく。
バックスへ廻し、左隅にトライ。ゴールも決まり、7-0とする。
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その後は完全な早稲田の流れ。
スクラムでも負けない。
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立て続けにトライ、ゴールを決め・・・
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一時は早稲田、21対0とリードする。
その後、天理にトライ、ゴールを許し、21-7。
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前半終了2分前の早稲田のゴール前で、天理の猛攻を受ける。
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今まで何度も記したように、早稲田ゴール前で相手の猛攻をしのぐのは、早稲田のラグビーの最大の醍醐味である。見物である。早稲田、自陣ゴール前で相手の猛攻を耐えに耐える。
痺れる。
今日も耐えた。凌ぎ切った。
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早稲田にペナルティーが多いのは、ゲーム開始から暫らくのスクラムでのペナルティーである。初めはスクラムを押されていた。で、おのずとペナルティーをとなった。
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後半最初のトライも早稲田が取った。
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後半も半分の時間が過ぎた。
双方にトライ、ゴールがあり、早稲田35点対天理14点となっている。
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後半26分、早稲田がモールを押しこむ。
これには驚いた。早稲田がモールを組んで相手を押しこむなんて、考えたこともなかった。それが現実のものとなった。
さらに、その、モールを押しこみトライを取った。驚いた。早稲田のラグビー、長く見ているがモールを組んでのトライなんて初めて見た。
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その後も早稲田はトライを重ねる。
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終わってみれば52対14の大差がついた。
実力差以上の差がついた。天理、早稲田に飲まれてしまった。
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ノーサイド。


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準決勝第二試合は明治対東海。
フォワードの平均体重は東海がやや優っている。それ以上に東海のフォワードはパワフルである。明治、東海フォワードのモールの押しこみを警戒している。
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明治、強力フォワードの東海のパワーを押さえこむ。天理に対する早稲田と同じく。明治バックスが走りこむ。
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前半データ。
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東海、ゲーム終了間際まで明治を攻めたが、届かなかった。
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全国大学選手権の決勝は、早稲田対明治となった。
公平に見て、明治がやや有利であろう。
その中で、早稲田ゴール前の攻防を見てみたい。
攻められて攻められて、耐えに耐える早稲田フィフティーンの姿を。痺れるような攻防を。