南アに肩入れ。

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ラグビーW杯2019準決勝のもう一試合。
ウェールズ対南アフリカ。
ウェールズは、今年・2019年のヨーロッパ6カ国対抗戦の優勝国。シックスネーションズの覇者である。イングランドも撃破している。
南アフリカは、やはり今年・2019年の南半球の強豪4か国のザ・ラグビーチャンピオンシップの優勝国。オールブラックスをも破っている。
このゲーム、いわば今年の北半球の覇者と南半球の覇者の大一番とも言える。
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どうしても、ジャパンを破った南アフリカに肩入れをしてしまう。
大きな声で国歌を歌う南ア初の黒人キャプテン、シヤ・コリシにも。
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フォワード8人の合計体重。
南アフリカは、900kg、一人平均112.5kg。ウェールズは、916kg、一人平均114.5kg。この重量フォワードがガツンとぶつかる。共にフォワード自慢、フィジカルが強い。見応えがある。
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力量は拮抗している。
トライはなかなか奪えない。双方、蹴りあいとなる。PGを取りあう。
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前半は南アフリカ9点対ウェールズ6点。いずれもPGでの得点。
前半、ボール支配率は6対4でウェールズ。しかし、テリトリーでは46対54、南アが攻めこんでいる。
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後半開始からすぐの頃、面白い場面が流れた。
南アのSH・デクラークが絡んだものである。
元はと言えば、デクラークとウェールズの選手が揉みあった。そこへウェールズの巨漢の選手が飛んできた。この4番の選手、ロックのジェイク・ボール、198センチ、124kgの巨漢である。デクラークはSHであるから小さい。身長は172センチである。身長差26センチある。
ウェールズの4番・ロックの巨漢は、小柄なデクラークの首根っこをつかみ、持ち挙げんばかり。しかし、南アのデクラーク、さあこいとばかりにウェールズの巨漢を睨み返す。デクラーク、胆の据わった男なんだ。
ジャパン・日本が負けたのもこのデクラークのためだった。南アのフォワードにもやられたが、神出鬼没のデクラークにやられたと言ってもいい。
デクラークと言えば、マンデラを獄中から解放し、アパルトヘイトを終わらせた南アフリカ最後の白人大統領のことを思いだす。オランダ系のアフリカーンスである。この小柄な南アのSH・デクラークもその後裔であろう。オランダ系には大柄な人が多いが、中には小柄な男もいるんだ。それにしてもすばしこい。
ゲームはその後、ウェールズがPGを決め、9対9となった。
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後半16分、南ア、トライを挙げる。
コンバージョンゴールも決まり、16対9。均衡が破れる。
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後半20分頃の南アのゴール前。
ウェールズが攻めこみ、重量フォワードによる縦突進を繰り返す。フェーズ20以上も。
ゴール前5メートル、南ア守りきるが反則を犯す。ウェールズの選択はスクラムであった。スクラムトライを狙うのか。
南アに肩入れをしている身としては痺れる。同列に論じることはできないこと承知の上であるが、昔、明治の重量フォワードの猛攻を早稲田ゴール前5メートルで耐えに耐えていた早稲田フィフティーンのことを思う。
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スクラムを選択したウェールズ、66分、一転バックスへ廻し、ウィングが飛びこみトライ。コンバージョンゴールも決まり、これで16対16。
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双方決めきることができない。
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76分、南アがPGを得た。
南アのキッカー、ハントレ・ポラード、このPGも決める。これで南ア19対16とウェールズを突き放した。
もうさほどの時間がない。
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南ア、このまま押し切って勝った。
決勝はイングランドと。イングランドが優位だとは思うが、やはり南アに肩入れしたいな。


今日、トランプはISの最高指導者・バグダディ容疑者が死んだと発表した。
シリア北部でヘリで急襲、追いつめて自爆死させたとのこと。
オバマの時代、パキスタン北部に潜むビンラディンをヘリで急襲、殺害したことと同じ構図。
このようなこと、テクニカルな領域はロシアやイギリスやイスラエル、また中国でも持っているかもしれないが、現実に実行できるのはアメリカのみであろう。現在のところ。