令和の船出。日本全国お祭り騒ぎ。

昨日は、今日上皇となられた先帝・明仁天皇に対する「感謝、感謝」、「ありがとうございました、ありがとうございました」の一日であったが、今日は、新天皇となられた徳仁天皇に対する「おめでたい、おめでたい」の一日であった。
日本全国あちこち隈なく。
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今日午前10時半、宮殿松の間で「剣璽等承継の儀」が。
日本国総理・安倍晋三以下国の要人が参列したが、皇族からは皇嗣となられた秋篠宮と常陸宮のお二人のみ。参列は皇位継承権のある成人男子に限られている故。
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剣と勾玉、それに御璽と国璽が案(台)の上に置かれる。
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その後、天皇は剣璽とともに退出した。
これで剣璽等は新天皇へ承継されたことになるようだ。
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新天皇に続き皇嗣となった秋篠宮、そして車いすに乗った上皇の弟君・常陸宮が退席する。
「剣璽等承継の儀」はあっけなく終わった。5分ばかりで。
しかし、考えてみれば、短い時間の間にとても深いことを行なっていた、と言うことかもしれない。
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11時10分すぎ、「即位後朝見の儀」が始まる。
新天皇、新皇后、皇嗣となられた秋篠宮、紀子さま、その他皇族方が入ってくる。
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この儀式は左下の手順で進められる。
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皇室典範の「特例法」は、今回の代替わりのキーワードである。
恒久制度ではない。あくまでも先帝・明仁天皇、今日からの上皇に限ってのものであるとの特例法である、との。
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上皇が追求していた「象徴の姿」を、と語られる。
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この文言も先帝が築きあげたもの。
これも引き継ぐと語られる。
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憲法第1条は当然のこと。
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その上に立ち、こう述べられる。
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内閣総理大臣・安倍晋三も憲法第1条に触れることは、一丁目一番地。
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そしてこうも。
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その後のNHK、暫らくたって後こういうものが流れた。
歴代の女性天皇である。
今日即位された新天皇は、山登りがお好きで身体頑健であるそうだ。59歳での即位であるが、あと30年程度はお勤めになられるのではなかろうか。しかし、その次ぎに天皇となられるお方は、悠仁さまおひとりしかいない。将来、悠仁さまが男子のお子さまを持たれるかどうか、何とも言えない。
天皇は男系男子に限るなんてことは言っておれない。
女性天皇を認めるべきだし、女系天皇も認めるべきであろう。
安倍晋三の懐刀であり次の総理との声が聴こえる菅義偉は、「皇室・天皇家は、長年月にわたり男系男子によって受け継がれてきたので・・・」なんてことを言っている。が、これには大きな誤りがある。
万世一系と言われる日本の皇室・天皇家、多くの側室があってこそ男系男子が続いてきていることを切り捨てている。菅義偉も。
昭和天皇、明仁天皇、そして新しい天皇は正式な皇后からお生まれになったお子であるが、大正天皇以前、明治天皇もそれ以前の天皇も正室でなく側室からという天皇が多くおらせられる。
天皇は男系男子に限る、ということを続けるには、「天皇には何人かの側室をおく」とでもいう文言を皇室典範に記載し実行することが必要となるであろう。
が、これは現状では全く無理。先帝も新帝もそのようなことなど考えもしないお方である。共に一度の浮気さえしたことがなかったであろうお方であるから。
だからこそ、女性天皇、さらに女系天皇をも認めるべきであるとなる。
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今日の朝日新聞別刷り。
新天皇ご一家の写真である。
何年か前、登校拒否だなんだと言われていた愛子さま、とても元気になっておられる。
今、17歳。学習院に通われているが、学業成績はトップ。東大なんかは軽い、というレベルだそうだ。運動神経も凄いらしい。私は何時の頃からか、そのような愛子さまのファンとなっている。
それはそうと、今日の日本人の「おめでたい、おめでたい」の心ってどこから来ているのだろうか。
代替わりがそれほど嬉しいのか。
先帝・明仁天皇と美智子皇后の影響が大きい。明仁天皇と美智子皇后、今日からの上皇と上皇后、その立ち居振る舞い、日本国民を虜にした。何かがあるとすぐに駆けつけてくれ、寄り添ってくれる高貴なお方に日本国民は、「ああー、なんとう。ありがたいことなんだ」となった。
それがそのまま改元・代替わりの今回にも、「おめでたい、おめでたい」のお祭り騒ぎとなった。徳島の阿波踊りや岐阜の郡上踊り、あちこちのお神輿や山車。日本全国、あちこちで」お祭り騒ぎをしている。
それはそれでいいのかな。