流山子雑録     『酔睡胡乱』

GROUP表現ー12-山展。


日本表現派、団体展のほかにさまざまなグループ展を持っている模様。山宣が加わっているものも幾つかある。
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今月初めの京橋、ギャルリーソレイユ。
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入る。山宣たちがいた。
今回のお題は「山」。
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山宣・山本宣史≪駿河富士≫。
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山宣・山本宣史≪浅間≫。
浅間山は何度も見ている。たしかに富士山のように尖がった山ではなく、山宣が描くこの作品のように横に広がったような山だな。それにしてもこの作品の山宣の色づかい、洒落ている。作家名を見なければ山宣とは気づかなかったであろう。オッシャレー。
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廣瀬さんがいた。
いつか、いつのどこのオリンピックの時だったか忘れたが、オリンピックの話をしていたら、「オリンピックでメダルがどうこうなんてつまらない話を皆している」と言う人がいた。「オリンピックのテレビ見ていないんですか?」と訊いたら、「見ていない。第一テレビがない。テレビなんかやめちゃた」、と言う。それが廣瀬さんだった。
この10日ほど前にも、「テレビはやはり見てないんですか?」って訊いたら、「そうです」と言う。夕飯を食ったらすることがないんで寝るそうだ。
上の3点、その廣瀬さんの作品。
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廣瀬創≪筑波山(下妻より)≫。
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廣瀬創の作品2点。
(左)は≪太陽、富士≫。(右)は≪太陽、月、富士≫。
私如きが言うのも何なんだが、廣瀬創の作品、味がある。「日月」揃った富士を見ても。
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ギャラリーの女主人が「このグループでは若手の作家で」、と言ってこの作家を紹介してくれた。たしかに山宣や廣瀬さんよりははるかに若い。その作品、富士山のようだ。「山宣や廣瀬さんの作品をブログに載せるつもりだが、あなたの作品も載せていいですか」、と訊いた。「どうぞよろしく」、と返ってきた。「富士山ですか?」って訊いたら、そうであるそうだ。
田中浩之≪駅前より≫。
駅前って、たしか御殿場と言っていたような気がするのだが、富士山は新幹線の窓からの富士山しか知らない私、はなはだ心もとない。
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田中浩之≪ハイウェイより≫。
何十年も前、まだ自ら運転をしていた頃、東名高速は何度も走った。が、このような光景があったかどうか記憶はない。東名ではなく別のハイウェイなのかもしれない。
いずれにしろ夕刻の光景である。夕焼け雲の下の富士山、美しい。
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山口亮子≪生駒山の夕焼≫。
山宣が「この人、知っているでしょう」、と言う。「今日は来ていませんが」、と。
思いだした。展覧会のある折り、大阪から新幹線で来て、ホテル・オークラへ泊まっている人だ。いつか、「ホテル・オークラへ泊まっているなんて凄いですね」、と言ったら、「いえ、素泊まりですので」、と返ってきたので笑ってしまった。
「素泊まり」って、昔なら駅前の木賃宿、今なら駅近くのビジネスホテルへ泊まるってことが、まあ普通。それが最高級ホテルのホテル・オークラであると言うのだから。その時には笑っちゃった。
それはそうと、「生駒山」ってのは大阪と奈良の間のなだらかな山である。
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山宣と話したり、廣瀬さんと話したり、田中さんとも話したりしていたので、ひとつコロッと忘れていたことがあった。先ほど気がついた。
山宣の今回展の目玉作の写真を撮るのを忘れていた。
今回展の案内ハガキにも刷られているこの作品を。
山宣の作家としての「力」、パワー」、「表現力」、さらに「説得力」、ここ1、2年、年々増している。
このハガキの作品を見ても。