生江葉子展 −ラストダンスー。

ギャルリさわらびを出た後、少し前にRONDOの丸山さんのことを話した5階の画廊へ行った。が、行ったら感じが少し違う。訊くと、「ここは4階ですよ」とのこと。そのギャラリーの人もRONDOの丸山さんのことを知っていた。
そして、こう言う。
「私も今月いっぱいで閉めるんです」、と。そして、「長くやりましたが、私ももうリタイアです」、と。「そうですか」、と私。時間も遅かったが、少し見せていただく。

「ギャラリー403」のファイナル企画、「生江葉子展 −ラストダンスー」。

「ギャラリー403」の中には作家もいた。
写真もブログに載せるのも「どうぞ」とのこと。
入った時、木版かと思った。訊くと、「いえ、油絵です」とのこと。たしかによく見ると油。溶き油をあまり使わずに描いている。が、マティエールは薄い。

この左端の作品・・・

≪一隅≫。F0。
落ちついた渋い色調。

この右端の作品・・・

≪静かな夜≫。F4。
若い頃、鳥海青児が好きであった。土壁のようなざらざらとした感じを受ける厚いマティエール。鳥海青児のマティエールのような厚塗りではないが、5、60年前のことを思い出す。
白い建物がある。月が出ている。三日月である。星も瞬いている。前景には幾つもの木がある。お伽話の世界を想う。

この右端の作品・・・

≪モーヴ≫。M8。
ここでギャラリー403のオーナーから「このあたりで」、という声がかかった。ギャラリーを閉める時間が過ぎている。「はい、分かりました」と言って辞した。


ラグビー日本選手権決勝、今日、秩父宮で行われた。
決勝に歩を進めたのは、3連覇がかかるサントリーと18年ぶりの優勝がかかる神戸製鋼。
ゲームは思わぬ展開となった。神戸製鋼のワンサイドゲームとなった。
神戸製鋼、8トライを挙げた。それ以上に、サントリーにわずか1トライしか与えなかった。オフェンスも凄かったが、ディフェンスも凄かった。

後半17分55秒、46対5.ワンサイドとなってしまった。
それよりもこの神戸製鋼の選手である。ここに映っているのはほとんど外国人。これは神戸製鋼ばかりでない。相手のサントリーも同様である。
今、ラグビーのトップリーグは、何人外国人選手を迎えてもいい。試合への登録選手は外国人は6人までであるが、帰化した選手は日本人であるからその枠外。だから、容貌から見ると、ゲームに出ている選手の半分以上は日本人じゃない、と思われることもある。今、NHKの歳末助け合いのキャンペーンに出てくる「ジャパン」のキャプテンであるリーチ・マイケルも日本人である。
実は、以前は「これがジャパンなのかよ」って思っていたこともあった。が、今はこれでいいんだ、と思っている。世界標準だ、と。
例えばこの選手・・・

ダン・カーターである。
世界最強オールブラックスの司令塔を長く務め、ニュージーランドのキャップ112を持っている。現在でも世界のトッププレイヤーである。
ゲームのマネージメントも凄い。が、何と言ってもダン・カーターの惚れ惚れとするキック。

ラグビーのキッカー、さまざまな選手を見てきた。が、ダン・カーターほど軸がぶれない選手はいない。五郎丸など足元にも及ばない。

2年前、神戸製鋼7連覇の立役者・平尾誠二がが癌で死んだ。その夢再び、と平尾誠二の写真を首から下げている人もいる。何人も。

ノーサイド、50点差となってしまった。が、これはたまたまの時の流れ。実力の差がこうであるのではない。
それよりもこの男、ダン・カーターである。
神戸製鋼へ今年と来年、2年の契約で来ている。神戸製鋼ばかりじゃなく日本のラグビーの力を引き上げるであろう。来年のラグビーW杯が楽しみだ。


今日、沖縄県知事・玉城デニー、辺野古のキャンプ・シュワブのゲート前に現れた。
日本政府は、昨日から辺野古の海に土砂を投入している。ダンプを使って。
辺野古、沖縄の海が濁っていく。
中国の拡張主義が続く今、日米同盟は必要である。しかし、対中国の前線、沖縄だけに負わせていいのか。よくないよ、そんなこと。
以前にも記したことがあるが、新しい米軍基地、沖縄以外に持っていくべきである。東京か、大阪か、名古屋か、いずれにしろ大都市の近辺へ。
これこそが、ヤマトンチュウの心意気であろう。ヤマトンチュウのウチナンチュウへの思いやりとして。