バンコク散歩(5) ムエタイ。

この1、2年、時折り何かヘンになる。
昨年春先にも何かヘンになり、「流山子雑録」も1か月ほど休んでしまった。丁度人間ドッグに入る時で、その時は大腸のポリープを3つか4つ取っただけで終わった。
昨年秋にも何かヘンになった。風邪のようだったのでそのような時に行く近所の医者に行くと、どうしてもっと早く来ないんだ、と怒られた。肺炎だと言う。ここへ行け、という病院へ10日間入院し、1日4回抗生剤を投与して退院した。町医者の先生からは、「年寄りの肺炎はヘタをすれば死んじゃうぞ」って脅された。
今年の春先、また何かヘンになった。昨秋入院した病院へ行くと、また肺炎だという。すぐ入院となった。1日4回抗生剤を投与して退院となった。今回は12日間の入院であった。
この夏は猛烈な暑さであった。住んでいる集合住宅の窓から下を見ても暑そう。ほとんど外へ出なかった。この雑ブログも飛び飛びとなった。ただ、日本の8月は戦争を思う月、考える月であるので、例年通りそこには気を入れた。
が、その後からまた何かヘンになった。心身、何かヘンなんだ。雑ブログといえども記すパワーが沸かない。10日以上休んでしまった。
どうも「何かヘンになる」間隔が、少しずつ縮まっている。後期高齢者であるので、仕方ないといえば仕方ないのであろう。が、徐々に徐々に「何かヘン」から「ヘン」に変容しているのが分かる。少しずつ少しずつ近づいているのだな、その時に、ということが感じられる。
それはそれとし、そのようなことより、このところの日本列島はさまざまな天災に襲われた。
大きな台風で関空の機能が停止した。その翌日には北海道が大きな地震に襲われた。つくづく日本は天変地異、天災に魅入られた国だな、と思い至る。
下界はそうではあるが、オレも何らか動くことが必要ではないか、と思う。ロクでもないことでも、と。
「バンコク散歩」が中断してから2か月近くなる。日本の戦争を考える8月も過ぎ去った。「バンコク散歩」に戻ることにする。


バンコク3大寺院をガイドの案内で巡り、昼飯を食って2時ごろホテルへ戻ってきた。さてこの後どうするか。
ムエタイを見に行こうと考えていた。
泊まったホテルにはいわゆるコンシェルジェはいなかったが、それらしきものはあった。ホテルの一画を借りてさまざまな旅行やイベントの手配をしている。夫婦二人で切り盛りしていた。
ムエタイの手配もある。

ムエタイの手配もある。
この日は金曜日、ルンピニー・スタジアムで行われる。
16時30分から20時30分まで。料金は2000バーツ(約7500円)、もちろん外国人料金であるが、安いとは言えない金額である。私は10数年前、ルンピニー・スタジアムでムエタイの試合を見ている。その時も外国人料金であり、このようなものであった。
その日の席を予約する。
ルンピニー・スタジアムまでの送迎のタクシー代は1500バーツ(役5000円強)だという。ルンピニー・スタジアムはすぐそこではないか、と言うと、いやずいぶん遠いよ、と言う。4、5年前にそれまでの場所から郊外へ変わったらしい。
それならば、と申しこむ。5時半に迎えに来てもらうこととする。6時半ごろから3時間ばかり見て、9時半ごろ迎えに来てもらうことにする。試合開始まで1時間、そのくらいのものだろうと思っていた。

5時半前には迎えのタクシーは来ていた。
が、ホテルを出た後暫らくすると渋滞へ巻きこまれた。
30分ばかりまったく前へ進めない。

雨も降ってきた。

その後、高速道路をガンガン飛ばしたり何だかんだしていたが、ルンピニー・スタジアムへ着いたのはホテルを出てから2時間後、7時半になっていた。
胸にこういうワッペンを付けられスタジアムへ入る。

この席へ案内された。

すぐ目の前、小柄な選手が戦っている。


次の試合となった。








この後、係の人が来て正面のリングサイドへ移動した。
正面のリングサイド、ムエタイのさまざまな側面を洗い出す。







前方の男、動きがある。

賭けをしているんだ。

2階席に向かってシグナルを送っている。

リング上の試合は進む。


[






生きている。

昼飯の後、何も食っていない。腹が減った。売店でカップ麺を買った。20バーツ(約60円)。お湯を注ぐ前に店の人、何やら香辛料のようなものを入れた。食べたら、いやー辛いのなんのってすべて食べられなかった。腹は減っていたが、残しちゃった。




2階席。

皆さん、ムエタイの勝ち負けに賭けている。

この勝負は赤の選手が勝った。

ムエタイの選手、小柄ではあるが腹筋は割れている。


今日、大相撲秋場所初日である。

3横綱、3大関が揃った。

稀勢の里の土俵入り。
型にはまっている。
が、それと共に、今場所限りかとの思いも浮かぶ。
[
稀勢の里、過去8、9場所のデータ。
厳しい。
稀勢、今場所に進退を賭けている。
はっきり言って、厳しい。

稀勢の里、こう言っているが。

今日、秋場所初日、勝った後の稀勢の里。
じっと瞑目している。


大坂なおみ、全米オープンで優勝した。
過去グランドスラム23勝のセリーナ・ウィリアムズを破り。

大坂なおみ、こう語る。
大阪で生まれた人は、みんなその名字は大坂なんだ、とのジョークもまじえ。
大坂なおみ、べらぼうな快挙を成し遂げた。