原爆投下(続き×2)。

原爆投下とトルーマンについて続ける。

広島への原爆投下2日後の8日、陸軍長官・スティムソンはトルーマンに原爆投下後の広島の写真を見せる。

広島、壊滅している。都市がなくなっている。

大統領・トルーマン、こう語る。
が、この半日後、長崎に2発目の原爆が投下される。

その日のトルーマンの手紙。

こう記している。

8月6日、8月9日、そして・・・
8月10日のトルーマン政権の閣僚たち。

商務長官・ウォレス、トルーマンにこう語ったそうだ。
トルーマン、これ以上の原爆投下を許可しない、と舵を切る。

グローブスは、こう。
それにしても、このグローブスにしろ、3月10日の東京大空襲で東京を焼き払い、10万人以上の市民を殺したばかりか日本中あちこちの都市を焼き尽くしたカーティス・ルメイにしろ、見るだに憎き悪人面だ。

人間の身体が炭化している。

トルーマンにしろグローブスにしろ、こういう写真を見ているはずである。

目を背けてはいけない。
原爆とは、原爆投下とは・・・

こういうことなんだ。

ここで「書きかえられた真実」である。
どういうことか。
何故アメリカは日本に対し、このような惨い原爆を落としたのか、という問題である。

トルーマン、こう語る。

今に伝わるこういう物語が生まれたんだ。

今、研究者はこう語る。

こうも。

そして、こうも。

原爆投下から10数年後、被爆者が渡米しトルーマンと会う機会があったそうだ。
トルーマン、原爆投下の理由について・・・

日米双方合わせて100万人の犠牲者を出さずにするためであった、と語る。
この原爆を日本に落としたから戦争が終結し、多くの犠牲者、特に米兵の犠牲者を出さずにすんだ、という考え、今でも多くのアメリカ人の頭に沁みついている。
単細胞だなアメリカ人はと思うが、その単細胞ぶり、今のトランプの岩盤支持層を見ても変わっていないようだ。

その時トルーマンと会った人のメモ。

短時間、3分ほどの会見だったそうだ。
トルーマンの釈明は今も残る。

夕刻か。

NHKBS1スペシャル「原爆投下 知られざる・・・」、NHK広島局の制作。
原爆ドームを捉えた赤黒いエンディングの映像、広島の怨念が現れているようにも思われる。