神戸散歩(2) ベイクルーズ。

<大阪湾は、むろん昔からある。>。こういう何でもないような、また、当たり前のような書き出しの文章が好きである。
次いで・・・ <古来、瀬戸内海という海の廊下がゆきつく奥座敷として、・・・・・、・・・・・>、とあるが、その少し先、
<いまは、この湾に二つの都市がある。いうまでもなく、大阪と神戸だが、・・・・・>、と大阪と神戸の比較というか、違いということから大阪人である司馬遼太郎の『街道をゆく21 神戸散歩』(朝日文庫 2009年新装版)は始まる。

港町・神戸である。40分少しのベイクルーズがある。
船は30分毎に出ている。出港まじかのこの船・ファンタジー号に乗った。
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すぐに右手の方に川崎重工の造船所が見える。

この船は3万数千トンの貨物船。
貨物を積みこむと、赤茶色のところまで水に沈むそうだ。

自衛隊の潜水艦がいた。

潜水艦、その内部はコンピューターで制御されたハイテクの塊りであろうが、外観は昔からの潜水艦のイメージとさほど変わらない。

神戸港内を船は進む。

ウィークデーの日中、船内の客は驚くほど少ない。

三菱重工の造船所が近づいた。

ここにも自衛隊の潜水艦が2隻入っていた。
艦内放送によれば、自衛隊の潜水艦が修理、メンテナンスを受けるところは、日本でこの神戸の川崎重工と三菱重工の造船所の二か所のみとのことであった。

この先を出れば、神戸港から大阪湾となる。

大阪湾へ。

前方にうっすらと、全長3911メートルの世界最長の吊り橋・明石海峡大橋が見える。

前方に神戸空港への連絡橋が。

連絡橋へ近づく。

連絡橋を潜る。

神戸港内へ戻る。

神戸港の灯台。
「神戸港」と記されている。今、日本全国に3300の灯台があるそうだが、その名が記されているのは、この神戸港の灯台のみ、ということだ。

神戸港内へ戻る。

右手には、人工島であるポートアイランド。

神戸の町とポートアイランドを結ぶ赤い橋・神戸大橋が見える。

神戸の港に近づく。
神戸という町、すぐ後ろには六甲の山並みがすぐそこに。

メリケンパークが近づく。

中突堤中央ターミナルの桟橋へ。
神戸の風の香に触れた。