栃ノ心の夏場所。

初場所は14勝1敗で優勝、春場所も二桁の勝ち星をあげた。
初場所は平幕であったから直近3場所で33勝という目安は適用されないが、そうは言っても先場所の勝ち星も二桁に乗せた。
しかし、3場所続けての大勝ちは難しかろう、というのが場所前の大方の思いではなかったか。
栃ノ心の今場所での大関取りのことである。
ふたを開けてみると栃ノ心、強かった。優勝こそ逃がしたが13勝2敗。堂々たる勝ち星。
栃ノ心の夏場所となった。

4日目の栃ノ心。
厳しい表情である。

4日目、私の贔屓力士・御嶽海と栃ノ心との一番。

栃ノ心、気合いが入っている。

栃ノ心、ここ1、2年、大関に最も近い力士と言われてきた御嶽海を寄り切る。これで、4戦4勝。

この数場所、逸ノ城がやっと目覚めてきたやに思える。
4日目の逸ノ城、豊山を寄り切る。逸ノ城も4戦4勝。

が、逸ノ城、翌日には遠藤に寄り切られる。遠藤の相撲勘が光った一番であった。
今場所やっと三役に上がった遠藤、不運もあり途中休場、再登場するも星はこの後あがらず。来場所以降再チャレンジとなる。

中日8日目、栃ノ心と逸ノ城の一番が組まれた。

両者、がっぷり四つに組む。

逸ノ城が栃ノ城を吊り上げる場面もあった。

が、栃ノ心が逸ノ城を寄り切る。。

栃ノ心、無傷の8連勝。

今場所、NHKの中継はあまり見られなかった。見たのは1/3程度であったが、中日・8日目は2時過ぎから相撲中継を見ていた。
と、オッと思った。豊ノ島と豊響の一番が出てきた。
猛牛・豊響は私の贔屓力士。十両へ落ち、さらに幕下へ落ちということは知っている。その豊響、三役を長く勤めた豊ノ島との対戦である。両者への思い、深いものがある。

豊ノ島は幕下14枚目、豊響は幕下20枚目である。
幕下以下の取組みは、一場所7番である。両者共この日まで3戦3勝。

幕下の一番とは思えない。
しかし、現実はそう。両者共、大銀杏が結えない。

立会い、激しくあたる。

この一番、豊ノ島が上手投げで勝った。
なお、今日千秋楽までの両者の星取は、豊ノ島が5勝2敗、豊響が4勝3敗であった。
栃ノ心もかっては幕内から十両、さらに幕下へ落ちたが、這いあがってきた。両者共、何とか早く十両へ、給料の出る関取の地位に戻ってきてほしい、と思うことしきり。

中日以降見ていなく、今日千秋楽へ飛ぶ。
今日流された昨日のリプレイ映像。
栃ノ心と鶴竜の一番である。同星対決である。鶴竜、両差しとなる。

鶴竜の相撲、はたきが多く横綱として如何なものかと思っているが、相撲は上手い。この一番でも。

鶴竜、すくい投げで栃ノ心を破り、同星対決を制し単独トップとなる。

敗れた栃ノ心、土俵に突っ伏す。
今場所の一枚であろう。

星ひとつあけられた白鵬、逸ノ城との一番。

逸ノ城、上手投げで白鵬を破る。昨日のリプレイである。

今日、千秋楽の土俵下の栃ノ心。
厳しい表情を崩してはいない。

千秋楽結びの一番、白鵬対鶴竜の一番。
鶴竜は上手い相撲を取った。鶴竜、白鵬を寄り切り、先場所に続いて連覇。
ま、そうではあるが、鶴竜の相撲の上手さは重々承知の上でのことであるが、鶴竜の相撲には華がない。敢えて申せば。
鶴竜自身は立派な相撲取りなんであるが。

今場所の星取。
来場所、栃ノ心は大関となり、御嶽海が関脇に帰り、玉鷲と松鳳山が小結へ返り咲く。
今場所三役へ上がった遠藤は、不運もあり途中休場も挟み大きく負け越した。来場所以降の再チャレンジが求められる。

今場所はこれにて終わる。
栃ノ心の夏場所であった。
思いは、来場所の稀勢の里である。
日本相撲協会ばかりじゃなく日本国民が甘やかしてきた稀勢の里、果たしてどうなるか、と。