パラリンピック(3) アルペン男子は厳しい。

アルペン男子チェアスキーは日本のお家芸、強かった。

しかし、ピョンチャンパラリンピックで日本がとったアルペン男子のメダルは、ただひとつ。

それにしても、チェアスキーってカッコいい。

初日のアルペン男子滑降(座位)、森井大輝のスタート。
下肢が赤くなっている。森井大輝、下半身に障害があることを表わしているようだ。

右下にFACTORED TIMEが出ている。各選手の障害の度合いをパーセンテージで示し、それを時間に表わしている。
森井大輝の障害の度合いは85.74%であり、それがFACTORED TIMEに表わされる。
FACTOR・障害の度合いの係数は、障害の度合いが重いほど少なくなり、時計がゆっくりと回る。一種のハンデ戦である。同じ座位のチェアスキーと言っても各選手の障害の度合いはみな異なる。だから、その係数もとても細かい。FACTORのこと、昨日書き漏らしたな。
どの競技だったか忘れたが、FACTORが51.何パーセントという選手がいた。障害の度合いが重いんだ。だからその選手のFACTORED TIMEはそれに応じてゆっくりと回っていた。

ここでは時速70キロか。

森井大輝、そこまでのトップでゴール。

日本の鈴木猛史が森井大輝の記録を追う。
鈴木猛史のFACTORは87.09%。森井大輝よりその障害の度合いは少し軽い。

鈴木猛史、速い。

が、ゴールでは1秒78森井大輝に遅れた。

ここまで森井大輝がトップを保っていた。
しかし、最後にアメリカの選手に首位を明け渡した。森井大輝、2位、銀メダルとなった。鈴木猛史の最終順位は9位。
それよりも、前回のソチパラリンピックのアルペン男子滑降、この種目の金メダリストである狩野亮が途中棄権となった。
ピョンチャンパラリンピックでのスキーアルペン男子、結局とったメダルは初日の森井大輝の銀メダルひとつという厳しい状況となった。

森井大輝、最終日の回転でも頑張ったが、4位にとどまった。
パラリンピックのスキーアルペン男子、二十歳前後のワセジョが飛び出してきた女子のような状況ではない。
世代交代がなされていない模様である。
森井大輝は、2002年のソルトレイク、2006年のトリノ、2010年のバンクーバー、2014年のソチにでており今回のピョンチャンで5度目のパラリンピック。いままでの合計4個のメダルをとっている。大ベテランである。
鈴木猛史や狩野亮も2006年のトリノ以降今回のピョンチャンで4度目のパラリンピック。鈴木猛史は合計3個、狩野亮は合計4個のメダルをとっている。しかも直近のソチでは、鈴木は金と銅、狩野は金を二つもとっている。
時が流れたんだ。次世代への引き継ぎが必要なんだ。おじさんから若者への。
しかし、パラリンピックの選手育成は大変な模様である。健常者のスポーツと異なり、用具にしろ何にしろお金がかかるそうである。公のバックアップが何としても必要となる。
国の覚悟が問われるな。

パラリンピックに出てくる選手は素晴らしい運動神経を持っている。
そのような選手でもスピードを競うとなれば厳しい。パラリンピックアルペンでは、多くの選手が途中棄権となっていた。

転倒や旗門不通過で。

しかし、それでも起きあがってくる。
強い人たちである。
それとともに、美しい人たちである。


今日、森友疑惑に関し元財務省理財局長・佐川宣寿の証人喚問が行われた。
「刑事訴追を受けるおそれがあるので、答弁を差し控えさせていただきたい」、が衆参で約50回語られたそうだ。
そうだと思っていた。予想通りである。小賢しい。
死んでもこのような男にはなりたくないな、と思ったのみ。


NHKが昨日から森友文書について、「書き換え」から「改ざん」に改めた。
さすが、いつまでも「書き換え」を使っていると居心地が悪いな、と思ったのであろうか。ずいぶんのんびりとした対応。
いや、どうでもいいですよ、と思うのみ。


昨日北京駅に着いた緑色の車体に黄色いラインが入った特別列車、今日、北京駅を出て行った。鴨緑江の方へ向かって走り去って行ったそうだ。
(おそらく)金正恩の1泊2日の北京電撃訪問、習近平と何らかのすり合わせをしたのであろう。
明日あたり、何らかのことが明かされるであろう。金正恩、若いがしたたか。
それにしても5月末まで、ぜひ金正恩とトランプとの会談を実現させてやりたい。ガチガチ右翼のネオコンのボルトンやポンペオ、トランプと金正恩の会談をぶっ壊さないでもらいたい。


天皇皇后両陛下、今日沖縄へ旅立たれた。
天皇皇后両陛下にとっては11回目の沖縄訪問となる。先帝・昭和天皇がやり残されたことを、「これでもか」と言えるほどの強い気概でなされている。
早速、糸満の国立沖縄戦没者墓苑で供花をされた。退位前、最後の沖縄訪問である。
明日は、沖縄のはずれ、最西端の与那国島を訪れられるそうである。
畏れ多いことではあるが、そのような人に私はなりたい。