ピョンチャン五輪の開会式。

8時となり、NHKにはこのような映像が流れた。

鐘、梵鐘である。

その内、四神が現れた。これは白虎。
日本の四神も韓半島を経て伝わった。
ピョンチャン五輪の開会式、とてもよかった。こけおどし的なものは何もない。シンプルに平明に韓国の歴史や自然を語る。
おそらく、総合プロデューサーの見識であろう。

ハングルの五十音順で言えば、日本は62番目となるそうだ。
何と8回目の冬季五輪という葛西紀明が旗手を務める。
しかしである。葛西の頑張りは大したものであるが、この30年ばかりの間、葛西を超えることができなかった若手はどうしたことだ。情けないではないか。だらしない。

リオ五輪にも裸で入場行進をしていたこのトンガの旗手。
寒いだろうに、ムキムキの肉体美を見せてくれた。この選手、もちろん夏のオリンピックも、冬のオリンピクも選手として出ているんだ。

韓国と北朝鮮の合同チーム・KOREA。
朝鮮半島を青く表した合同チームの旗を掲げる。南北ふたりの選手の手によって。

VIP席。前列左に、IOC会長のバッハ。ついで韓国大統領・文在寅(ムン・ジェイン)とその夫人。その後ろに、北朝鮮最高人民会議常人委員長・金永南(キム・ヨンナム)、その右に金正恩の実の妹、つまり、金日成の孫であり、金正日の娘である金与正(キム・ヨジョン)。
なお、アメリカ副大統領・ペンスは、文在寅の二人ほど右手に座っており、安倍晋三はその右手あたりにいた。

キム・ヨジョン、しきりに手を叩いている。

「アリラン」、さまざまな歌い手によってさまざまに謳われる。

韓国の人気歌手と言われる人、4人が現れた。年配の男女と若いふたり。
彼ら、ジョン・レノンの「イマジン」を歌う。

その周り、鳩になっていく。

朝鮮王朝時代のきらびやかな服を着たオペラ歌手が、「オリンピック賛歌」を歌う。
韓国の誇る世界的なソプラノとしては、スミ・ジョーが著名であるが、このソプラノ歌手、ファン・スミも世界的なソプラノだそうだ。スミ・ジョーより若く、美人でもある。

会場内での聖火ランナー、最後はアイスホッケーの南北二人の選手であった。
が、このまま点火されるワケがない、と誰しもが思った。最終点火者はキム・ヨナに決まっている、と。
その通りとなった。

キム・ヨナの手によって、白磁の如き丸い点火台に火が点けられた。

厳冬のピョンチャン(平昌)、聖火は燃える。