素心伝心(続き)。

藝大の「素心」を初めて目にしたのは、一昨年の夏前であった。バーミヤンの東大仏天井壁画の復元展示の折り。

今回は、「素心伝心」。

なんてことをやってくれたんだ、イスラム原理主義ってものは。

「アッラー アクバル」の叫びと共に。

一昨年の「素心展」に至る過程を映像で追う。
















一昨年の「素心展」、素晴らしい展覧会であった。
クローン文化財、藝大でしかできない展覧会であった。
たしかこの展示の後、クローン復元されたこの作品は、アフガニスタンへ贈られる、アフガンへ帰還させる、ということが語られていたような覚えがある。

しかし、藝大のクローン技術で復元されたバーミヤン東大仏の天井壁画、昨秋の「素心伝心展」の時にはまだ藝大にあった。

「天翔る太陽神」も。
10月末、「素心伝心展」が終わった後、アフガンへの帰還作業に入っているのであろうか。
しかし、アフガン、混乱が続いている。
今日もカブールで自爆テロが発生、死者95人、負傷者158人、というニュースが流れた。イスラム原理主義組織・タリバンが犯行声明を出している。
アフガンに生きる人たち、クローン文化財どころの話じゃないであろう。


大相撲初場所、楽日を待たず今日、栃ノ心が幕内最高優勝を決めた。

栃ノ心が松鳳山を寄り切った直後、NHKの画面にはニュース速報のテロップが流れた。

栃ノ心、「嬉しい。こんな日が来るとは思いもしなかった」、と語る。
平幕力士の優勝は旭天鵬以来6年ぶり。栃ノ心も、幕内から十両、幕下へと急降下、苦労をした経験を持つ。嬉しいであろう。よかった。

今日、14日目までの星取。
勢いに乗る若手4人衆は、皆失速した。未だ力不足。
その中、若手4人衆と言っているが、忘れてくれるなオイラがいるぜ、と言って今場所頑張ったのが逸ノ城と遠藤である。
来場所は、逸ノ城は帰り三役、遠藤は新三役の目が大きくなっている。

栃ノ心、国技館から春日野部屋まで歩いて帰る。
付け人や記者が取り囲む中、ファンの人へサインをしながら歩いている。

栃ノ心、初土俵は2006年3月場所。
その時から12年。
その間のこと、さまざまに思い起こされるのであろう。