心に残る。

2018年が明けた。それよりも、平成の世があと1年余となってしまった。
平成時代、今上天皇については思うところ多くある。何度も記したが、かけがえのない立派な天皇であった。憲法に留意されつつ、国民に歴史の何たるかを示された。その平成のカウントダウンが、今日から始まる。
おそらく、そのような1年となるであろう、今年は。
ところでこの雑ブログの新年第1日には、毎年、前年の思いに残るシーンを載せている。
今年は、この3場面とする。

昨年2月、身体の具合が何だかヘンになった。予定をしていた旅があったが、宿や航空券すべてキャンセルした。で、3月上旬、そう時間がかからずに行ける雪のある所・十日町へ行った。
十日町、町の中心部は雪かきがされていたが、少し離れると雪の中であった。1メートルばかりの雪。
「越後妻有の里・大地の芸術祭」が行われている。さほど離れていない信濃川へ行った。
夕日に間に合った。
5時少し過ぎであったであろうか、妻有大橋の上から信濃川へ落ちる夕日を見た。
思いに残る。
大きく燃えた太陽であった。

翌日、隣の駅の松代でSNOWART TRAILに参加した。
長靴にかんじきをつけてもらい、ガイドに案内されて雪の中のアート作品を見て歩く。
1時間に3、4人、ガイドがついて雪の中へ。上の写真は先行の組。私もこのあと、かんじきをつけてもらい、SNOWARTなる雪中のアートを見に行った。
左上に写っているマッチの軸で作ったような作品も、そのひとつ。
台湾の芸大の教授が多くの学生を連れてきて、雪の中に多くの藁のお地蔵さまを作った作品もあった。
日常世界とは異なる別世界である。
心に残る。

7月初め、京都に行った。
苔寺の予約、第2希望日の午前10時に来てくれ、との通知が来た。
で、その前日、洛西・嵯峨野の幾つかの寺を巡った。
天龍寺の裏、野宮神社から常寂光寺への道に、この竹林の小路がある。
これを撮ったのは夕刻5時すぎ、化野念仏寺からの帰途。だから、人が少なくなっている。
しかし、この光景、京都らしい。

洛西に限らず京都の寺、趣き深い苔庭を持っている。
しかし、その名に「苔寺」の名称を振られるのはこの寺のみ。西芳寺という名のお寺であるが。
苔寺・西芳寺の境内、どこを切り取っても苔である。ここも。
思いに残る。

10月下旬、琵琶湖の北、長浜へ行った。
長浜は、観音の里として知られる所。3日間長浜へ滞在し、観音さまや何やかや見て回った。
その中で今、心に残る光景はこれである。
長浜からJRの電車で15分ばかり、余呉に着く。その余呉の駅から10数分歩けば余呉湖が現れる。
余呉湖、琵琶湖の北にある小さな湖である。「鏡湖」と呼ばれる。

心に残る。