ヨコトリ2017(5) 肉塊と体幹。

ヨコトリ、今回のテーマは、「接続」と「孤立」だそうだ。<「接続」と「孤立」をテーマに、世界のいまを考える>、とパンフにある。

赤レンガ倉庫1号館の中を進む。

クリスチャン・ヤンコフスキー、ベルリン在住のドイツの作家。

モニターにデカい顔が映っている。
身体もデカい。重量挙げのポーランドの代表選手である。

その重量挙げのポーランド代表チームの現役選手、ワルシャワ市内のさまざまな歴史的人物の彫像を持ち挙げようとしている。

このような肉塊、肉の塊りのような男たちが。

これはロナルド・レーガンじゃないか、と思っていたらやはりそう。ワルシャワにレーガンの彫像があるなんて知らなかった。
それよりも、右側のキャプション、<今回の挑戦は失敗しましたが・・・>、と流れる。
そう言えば、すぐ上の肉の塊りのような3人の男が出てくる右側のキャプションは、<ロナルド・レーガン、手強い・・・>、とかと流れた。
つい、笑ってしまう。

重量挙げのポーランド・ナショナルチームの肉塊・肉の塊りのような選手、次々とこういうことに挑む。

しかし、重量挙げポーランド・ナショナルチームの皆さん、その肉塊をもってしてもロナルド・レーガンの彫像を持ち挙げることはできなかったそうだ。
で、「ロナルド・レーガン、手強い」というついつい笑えるセリフになる。
それがどうした、今回のヨコトリのテーマ「接続」と「孤立」とどう関係があるんだ、という人には何とも言えない。
このモノクロ写真とモニター映像、そういうものなんだ。
とても面白い。

タイトルは、こう。

左側は肉塊であるが、右側はやや趣を異にする。

スイスの体育大学の学生である。

身体を延ばすか。

サイドストレッチ。

よくヨーヨーの大きなようなものに乗って、体幹を鍛えるとかってものがある。が、スイスの体育大学の学生は、丸々としたハムの上に乗って体幹を鍛えている。

体幹を。
それがアートとどうこうってことも思うが。