ヨコトリ2017(1) 注連縄、萌えキャラ、そして、マン・レイ。

横浜トリエンナーレ・ヨコトリが、また来た。3年間生きたってことだ。横浜へ行こう。
学生時代の古い仲間と横浜美術館で待ち合わせをしている。今回は7人。
みなとみらい駅から来る人が多いが、私はいつも桜木町駅から行く。
桜木町から長く続く「動く歩道」を乗り継いでランドマークタワーへ入る。「動く歩道」から港を見て、オッシャレーって感じのランドマークタワーを通って横浜美術館へ。10月初旬のその日もそうした。
横浜の開港は、安政6年(1859年)であり、明治5年(1872年)には、今の桜木町駅が開業している。日本最初の駅である。鉄道には、始発駅ももちろんある。だから、始発の新橋駅と同時であるが。

改札へ歩く桜木町駅の構内に、こういう錦絵があるのに気がついた。

説明板には、こうある。
開業から2年後、明治7年(1874年)に描かれた桜木町駅が。

「動く歩道」から係留されている日本丸を見る。
横浜だ。

ランドマークタワーを抜けて横浜美術館へ。
今回のヨコトリのコンセプト、「島と星座とガラパゴス」だそうだ。

入ると何やらデカいものがある。

皆さん下を潜っていく。

私たちは、ボランティアの人によるミュージアムツアーに参加した。
この右側の人が案内をしてくれる。

案内をし、説明をしてくれるボランティアの人、「これは何だと思いますか。何をイメージしていると思いますか?」、と訊く。「ウンチ」って答える人がいるそうだ。
そのようにも思える、確かに。年寄りから言わせれば、若くて健康な人のウンチであろうが。
日本人なら注連縄を思うな。どうもそうらしい。

このジョコ・アヴィアントという作家、インドネシアの人だそうだ。

インドネシアから1600本の竹を持ってきてこの作品を作った、とボランティアの人は言う。
デカい注連縄を思わせるこの作品を。

ボランティアの人、こういうTシャツを着ている。皆さん、サポーターなんだ。
この後も案内され説明を受けたが、サポーターの皆さま、とてもよかった。




ここは・・・

萌えキャラで著名であるというMr.(ミスター)の作品。

私には縁遠いものであるが、何やら不思議。

Mr.、村上隆の弟子、カイカイキキの構成員だそうだ。
そう言われれば、村上隆の残影が見てとれる。




ヨコトリの横浜美術館、暫らく歩いていてここのところが気にかかった。

どうしてこれがヨコトリに。

上はイヴ・タンギー、下はマックス・エルンスト。
それがどうしてコンテンポラリーアートのヨコトリへ。

さらに、左はマン・レイだ。

右もマン・レイだ。
この全体を作品とした作家がいるに違いない。コーディネイトというかディレクションというか、いずれにしろそういうことをした作家がいるに違いない。が、その画像はない。
色褪せぬマン・レイと言えばいいか。