マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章。

昨日の『さざなみ 45Years』のジェフとケイトの79歳と70歳の夫婦、何を今さらといったことを思い煩っている。特にケイトは、老人そのものと言っていい。
ところが同じイギリス人でも、元気印の年寄りがいる。80歳を目前にしてである。
イギリス人の7人のじいさんばあさんが揃ってインドへ行った痛快な映画『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』を記したのは、2013年初め。それから4年近くが経った。
元気印のじいさんばあさん、ワケあり5人となったが、戻ってきた。そのイギリス人のじいさんばあさん、インド、ラジャースタン州ジャイプールのぼろホテル「マリーゴールド・ホテル」に長期滞在している。

『マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章』、第一作に続き、監督はジョン・マッデン。
<インドの太陽が微笑んだ。今が人生最高のとき>。
そうだよ。

イギリスという国、懐が深い。昨日のシャーロット・ランプリングやトム・コートネイもイギリスが誇る名優であるが、それを凌ぐ名優がいる。
1934年生まれのジュディ・デンチとマギー・スミス。このお二人に較べれば大分若いが1949年生まれのビル・ナイ。いずれもイギリスの誇り。
ジュディ・デンチとマギー・スミス、役柄の年齢も実年齢とシンクロする。だからこの時、共に79歳。

第二章である。
第一章も面白かった。
第二の人生をインドの優雅なホテルでと来てみたら、着いたところはぼろホテルだった、というところから物語は始まった。

長年連れ添った亭主が死んだ後インドへ来た白髪のジュディ・デンチ(役柄ではイヴリン)、圧倒的な存在感がある。その右は、独り身でこの年まできたマギー・スミス(ミュリエル)。
この二人、今のイギリスを代表する2大女優といえようか。

79歳であるイヴリン、ビル・ナイ扮するダグラスとお互いに惹かれている。
80歳を目前にしても、まだまだ枯れるなんてことはない。

左、イヴリンが生地の買い付けの仕事につく。
右は、第二のマリーゴールド・ホテルにしようとするホテル。

中央、マリーゴールド・ホテルの共同支配人となったミュリエル。

いきなりではあるが、アメリカ人のリチャード・ギアが登場する。
イギリス人の老年女子、色めき立つ。
が、リチャード・ギア自身は、インド人の老婦人に思いをつのらせていたが。

頼りないところもあるが、マリーゴールド・ホテルのオーナーであるソニー、ホテルを蘇らせると共に自らの結婚式も。

インドの結婚式である。

ボリウッド・ダンスが繰りひろげられる。

この作品、何度か訪れたインド、ラジャスタンの地を旅する。
懐かしい。
また行くことがあろうか。