遊展。

久しぶりの後藤亮子である。
昨年ぐらいまでは、レザン展と真樹会展という小規模な団体展を毎年行っていたが、主宰者の先生が亡くなってしまい、両展はなくなってしまった。で、この遊展はそこに参加していた人たちで催されているようだ。
先般11月半ば、小澤潔のTeam Border展で会った時、後藤亮子はこう言っていた。「寒いから、特に来なくてもいいよ」って。私はこう返した。「知った以上、そうはいくか」と。
Team Border展を見た後行った銀座コリドー街の居酒屋の少し新橋よりに、銀座アートホールはある。

遊展の看板が出ている。

後藤亮子はいなかったが、後藤亮子の作品はここにある。
左からの5点は後藤の作品である。

ウヌッ、後藤亮子のこのような作品は見たことがない。
後藤亮子≪生活1≫。
黒にしろ、赤にしろ、黄色にしろ、あまりにも直截的な色づかい。長年にわたり知る後藤亮子の色づかいとは、あまりにも異なる。何かあったのか。

≪生活2≫。
鮮やかな色彩。
Team Border展で会った折り、後藤亮子こう話していた。「コラージュ・・・」と。この鮮やかな色彩、コラージュなんだ。

≪生活3≫。
ポリアコフはどこかへ行ったようだ。

≪生活4≫。
いつか後藤亮子が好きだと言っていた、マティスを思わせる。

≪生活5≫。
”生活1から5”、、何と言おうかもう少し後藤亮子らしいネーミングがあってもいいじゃないか、とも思った。が、今まで見知った融通無碍、感情を押しこめた得も言えぬ色彩から抜け出た遊展の後藤の作品、その色づかいのありように納得。新しい後藤亮子なんだ。

後藤亮子の隣には久保利陽子の作品があった。
久保利陽子の作品は今まで何度も見ている。レザン展や真樹会展で。白い半立体の作品が思い出される。
会場にいた山宣が、久保利陽子さんを「こちらは何々で・・・」と紹介してくれる。久保利陽子と初めて話した。
久保利さん、とても感じのいい人であった。

久保利陽子≪behind the door≫。
私の頭にある久保利陽子の作品、半立体作品である。スチロールを切り取ったような。
そのことを久保利陽子に話した。と、スチロールを加工したものではなく、ジェッソを塗り重ねていたものだそうだ。
驚いた。
ジェッソを100回ぐらい塗り重ねていたそうだ。下塗りのジェッソを100回も塗り重ねると、半立体となるんだ。不思議。

久保利陽子≪a memory≫。
平面に感じる。が、ジェッソを3、40回塗っているそうだ。
その上に油彩、と久保利陽子は語る。

久保利陽子≪a sunny day≫。
久保利陽子の4点の作品、いずれも南欧の景色のようだ。

久保利陽子≪in the older days≫。
いずこの日であろうか。とてもシック。

後藤亮子と久保利陽子の作品を今一度。




今日、プーチンが来た。
山口県宇部空港へ。3時間遅れで。
宇部から安倍の地元・長門へ。安倍とプーチン3時間にわたり話す。
領土交渉、とても厳しい状況にある。
北方4島の共同経済活動などを安倍晋三は打ち出しているが、それが返還につながるかは不明。
それはどうあれ、安倍昭恵さんである。
安倍昭恵さん、黒いシックなスーツでプーチンを待ちかまえていた。その任は果たせた。が、NHK、昭恵さんの顔に文字を重ねてしまった。NHK、配慮が足りない。

その後の日ロ、厳しい問題、いっぱいある。