素心 バーミヤン大仏天井壁画〜流出文化財とともに〜。

アフガン、カブールの国立博物館の館長はじめ職員の皆さんの奮闘により、”守り抜かれたシルクロードの秘宝”、ということもそうではあるが、現実にはアフガンの多くの至宝が破壊され、略奪された。
略奪された文化財は、長年の内戦の間にブラックマーケットに流れ、欧米や日本に入ってきている。さらに、2001年、タリバーンがバーミヤンの大仏を爆破する。「アッラー、アクバル」の声と共に。
その直後から東京藝大学長であった平山郁夫、アフガンから流出した文化財の保護を国際社会に訴え、自らも「流出文化財保護日本委員会」を組織する。
平山郁夫、アフガンからの流出文化財を「文化財難民」、と呼ぶ。

藝大へ。

藝大美術館側へ入ると、正面の緑の中にその折々の看板が。
それぞれの美術館、折々の看板をどこに掲げるかそれぞれに特徴があるが、藝大の場合はまず正面の木の茂った緑の中。

「素心 バーーミヤン大仏天井壁画〜流出文化財とともに〜展」は、美術館ではなく左の陳列館の方で。陳列館での催しは、入場無料が多い。

中へ。陳列館はさほど広くはない。
まず1階。

2−3世紀の菩薩像頭部。

女性の頭部も。

右側の3点は、1世紀、ベグラムのガラス器。

流出文化財、それぞれに説明書きがつく。
例えばこれの場合は・・・

このような。

これも流出文化財 壁画 仏座像。
7−8世紀、バーミヤン石窟Ee洞、土壁彩色。

これもバーミヤン石窟Ee洞から剥ぎ取られたもの。

これは・・・

このようなもの。

流出文化財 降魔成道図。
2−3世紀、カピサ、片岩。

流出文化財 誕生図。
3−4世紀、カピサ、片岩。
ルンビニーで釈迦・シッダルタ太子が、マーヤ夫人の腋の下から誕生したよく知られた場面である。
なお、今回展示されているアフガンからの流出文化財は、一部東博での展示も含め102点である。
これら102点の文化財がアフガンへ返還される。
これらはさまざまなルートで日本へ持ちこまれ、売買されたものである。それを買った日本での所有者から無償で返還を受けたものが102点、ということだ。心ある人たちである。
しかし、厳しい内戦の時期、略奪されブラックマーケットを通じ日本へ持ちこまれたアフガンの文化財は、こんなものではあるまい。遥かに多くあるに違いない。
時間がかかる。

藝大COI拠点(アートイノベーションセンター)による、アイハヌム遺跡のゼウス像の想定復元。

アイハヌム遺跡のゼウス神像の左足、カブールの国立博物館から略奪され日本へ流れ着いた。
前3世紀の大理石のこの左足、アフガンの国宝級の文化財である。これも今回返還される。
で、藝大COI拠点、前3世紀のアイハヌムのゼウス神はこのようであったのではないか、という想定復元を成した。

こういうところもあった。
通常、触っちゃいけない、ということを知らしめるのに、掌印に×を打っている。しかし、よく見ると、これには掌印そのまま、×は打っていない。どうぞ触ってください、と言っている。
なぜか・・・

こういうことなんだ。読みづらいが、
藝大が開発したクローン文化財、ということなんだ。

こうこうで、

こうこう。
このクローンと言う考えが、面白いものを生み出していく。
明日。


このブログ、気がついたらいつの間にか2000回に近くなっている。が、その殆どは夜、酒を飲みながら書いている。
生来酒は弱い方で、外ではすぐに酔っぱらってしまう。が、どういうワケか、家ではいくらでも飲んでしまう。ここ数年は、特にそう。当然、酔っぱらう。時折り、前後不覚状態となり眠ってしまうこともある。座っているイスから落ちそうになることもある。
昨日もそうであった。酔っぱらいボーとした頭で書いていた。
今日見たら、イギリスの人たちを揶揄する文言を書いている。これはいけない。
イギリス国民がEU離脱を選択したことは、ポピュリズムに流されたバカなことだとは思うが、そのイギリスの人たちを揶揄することはよくない。失礼にすぎる。
このブログ、多少の間違いはそのままにしてあるが、昨日酔っぱらって記した文言、その一部を削除した。
日本、イギリスのことをどうこう言えるか、という思いもある。