ベルファスト71。

イギリスの正式な国名は、United Kingdom of Great Britain and Northeun Ireland(グレートブリテン及び北アイルランド連合王国)。その領域、ブリテン島とアイルランドの一部が含まれている。
20世紀、北アイルランドでは血を血で洗う争いが続いた。

イギリスから分離しアイルランド共和国へ、というカトリックの人たちがいる。このままイギリスに帰属すべし、というプロテスタントの人たちがいる。
共に、強硬派がいて武装組織がある。
前者には、IRA(アイルランド共和国軍)、後者には、UDA(アルスター防衛同盟)。
物語は、その北アイルランドの中心地・ベルファスト。通りひとつ越えれば敵陣に入る、という状況である。IRAを抑えるためにイギリス軍がベルファストに派遣される。
イギリス軍の新兵であるゲイリー、IRA討伐に出たが子供に銃を奪われ、それを追ううちひとり取り残されてしまう。周りの状況、敵か味方か分からない。そのひと夜の物語。何時、何処で殺されても不思議ではない。そういう状況下でのスリラー。

『ベルファスト71』、監督はヤン・ドマンジュ。ハラハラドキドキのスリラーを作りあげた。
1971年のベルファストで。ドキュメンタリーに近い。

主役のベルファストで恐怖の一夜を過ごすゲイリーに扮するのは、ジャック・オコンネル。気になる役者。
ジャック・オコンネル、この後、アンジェリーナ・ジョリー、アンジーの監督作『アンブロークン・不屈の男』でも米軍兵士としてまったき個性を示している。
それはさておき・・・

1971年のベルファスト、誰が敵で、誰が味方か解らない。何時殺されるかも解らない。

イギリス軍兵士・ゲイリー、厳しい一夜を生き抜いた。
21世紀に入り何年か前、イギリスとIRAの間で協定が結ばれた。武闘は納めよう、止めようという。
が、それ以前、1971年のベルファスト、血で血を洗うその様よく描かれている。