早明戦。

ラグビー、関東大学対抗戦の最終戦は、常に伝統の早明戦。
2週間前の早慶戦は定期戦、大学選手権を含め100戦目であったが、今日の早明戦は90回目の定期戦。久しぶりの秩父宮、満員だ。対抗戦、ひとつ頭抜けた帝京が7戦全勝での優勝が決まっているが、やはり、早明戦は格別。
前半、明治が10対3と先行するも、早稲田逆転、前半を18対10で折りかえす。
後半に入り、早稲田1トライ、明治1トライ1ゴールをあげ、23対17。

後半26分59秒、早稲田ゴール前の攻防となる。
明治トライしゴールも決めれば逆転できる。各々100キロを超える明治の重量フォワード、押す。早稲田、耐える。
堪えられない。

早稲田、凌ぎに凌ぐ。痺れる。

凌ぎきった早稲田、この後トライをあげ28対17に。

ゴールも決まり、30対17。
ノーサイド直前だ。

ロスタイムは3分。
早稲田、さらにトライとゴールを重ね、37対17とする。

ロスタイムの3分も過ぎた。
と、またも早稲田ゴール前の攻防となる。

明治の重戦車、早稲田ゴールへ攻めこむ。

しかし、早稲田、トライを許さない。
凌ぐ。凌ぐ。
痺れる。痺れる。
早明戦の醍醐味。身体が動く。

と、明治、ボールを外へ出す。

明治、ゴールポスト近くへ飛びこみトライ。ゴールも決める。
90回目の対戦は、37対24で早稲田が勝つ。これで通算成績は、早稲田の52勝36敗2分。

ノーサイド。

関東大学対抗戦の最終順位。
7戦全勝の帝京が優勝。早稲田は2位、明治は3位、慶応が4位、筑波が5位、ここまでが大学選手権へ出場する。

試合後の早稲田フィフティーン。
一番左の15番が、フルバックの藤田慶和。藤田、日本代表FBでもある。今日も鋭く切れこんでいた。

大学選手権の組み合わせが決まった。
5連覇中の帝京は、A組。早稲田はD組。
絶対王者の帝京はもちろん、早稲田も関西のドウヤンやリッチャンに負けるワケはない。共に勝ちあがるだろう。
そうでなければ・・・

来年1月2日の楽しみがなくなる。