ヨコトリ(9) ステージ・トレーラー。

ヨコトリ、今回の第二会場である新港ピアへ。

新港ピアの入口にもこれがある。
森村泰昌が唱える”華氏451の芸術”、”・・・忘却の海が”、というこれが。

展示場へ入ると、すぐ目の前にこれがある。
やなぎみわの作品。ステージ・トレーラー、移動舞台車である。

こういうものである。
移動舞台車というもの、台湾独自のものだそうだ。やなぎみわ、中上健次の『日輪の翼』の舞台としてこの移動舞台車を作ったようだ。舞台車は台湾へ特注した、という。
車両寸法は、全長9.5m、全幅2.5m、高さ3.6m。広げた舞台は、幅5.2m、奥行7.4m。
京都造形大(やなぎみわは、ここの教授でもある)や東北芸術工科大学、国立台北藝術大学ばかりじゃなく、幾つもの企業や団体が協力している。

舞台の下。
幕の中には、トレーラーの大きな車輪があるのだろう。

それに近寄る。
華やかに彩られた山々が連なっている。
上の方には龍がいる。華やかな山々の間にはトンボも飛んでいる。下の水辺には鳥がいる。鴨であろうか、鴛鴦であろうか。

舞台の背後。高さ10メートルであるそうだ。
そんなことより、美しい。

舞台の横手へ。
隙間がある。その間にカメラを近づけると・・・

こういうものが見える。
『海戦』とか『人間機械』とかというものは、やなぎみわの演劇プロジェクトの作品の模様。『熊野大學 中上健次と大逆事件100年』といったポスターも。

裏へ周るとこういうものも。
舞台を動かすに、動力、電力は必要だものな。

逆方向の横へ。

ステージ・トレーラー、ここから舞台へ出ていくんだ。そうか、ウワァー、という作品である。
それにしても女性が元気。
コンテンポラリー・アートの世界に於いても、女性パワー。