米窪雄介展「箱庭の旅」。

河瀬和世の「和紙の世界」、面白かったので、つい長居をした。7時に近い。奥野ビルのギャラリー、次々に閉めている。中に若い男のいるギャラリーがまだ開けていた。

小さなギャラリー。507号室のギャラリー・フォレスト。
米窪雄介展「箱庭の旅」。河瀬和世とはまったく異なる世界。

部屋へ入った手前角。

その右側の壁面。
何か、どこか、不思議な絵。
顔料は、たしかアクリルだった。

不思議な飛行機。
≪離陸の時≫。

美しい機関車。
≪中央特急≫。タイトルはベタすぎる。だが、なんてきれいな機関車なんだ。こんなに美しい機関車は初めて見た。

「子供のころ、レゴが好きだったんです」、と若い作家の米窪雄介は言う。たしかに、レゴに繋がるような感がある。

≪眠りの町≫。
デジャビュ、既視感を覚える。ずいぶん昔、真鍋博という作家がいたな、と。勿論、世代がまったく異なる米窪雄介とは、まるで関係はないが。
でも、既視感の思いは残る。

≪家の散歩≫。
面白いな、これは。
自動車、いや自動車ではなく装甲車のようなものが、家を引っぱっている。散歩に連れ出している。だから、”家の散歩”なんだろう。
何よりも、色彩が素晴らしい。深みのあるグリーンの濃淡、えも言えず。