ソフト立国。
電気にしろ車にしろ、ハード分野ではすぐに追いつかれてしまう。
どこにって、韓国や中国に。電気がらみではサムスンに逆転されている。
じゃあソフトだ、マンガやアニメだ、というのが世界市場で幾分か実を結びつつあることはある。何年か前驚いた。パリに日本の漫画やアニメを扱う専門書店があった。
国立新美術館での文化庁メディア芸術祭、新槐樹社展と同時期に開かれている。
今年、」17回となるそうだ。
アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4部門。
アートは付けたり、と言ってもいいんじゃないか、と言ってもおかしくはないんじゃないか、とも思える、とも思われる。
オッ、いっぱいだ。
文化庁の主催で入場無料ということもあるかもしれないが、何と言っても面白いんだ。
4部門の表彰者が表わされている。
アート部門の優秀賞、三原聡一郎のメディアインスタレーション。
タイトルは、≪を超える為の余白≫。
エアーポンプ、電源制御回路、水、シャボン液、グリセリン、エタノール、それに電気を用いて空間の中に「泡」を発生させる。
泡の形状、さまざまに変わる。
しかし、ここでの問題は、泡の形ではないんだ。その真逆、余白であり、空白のようなんだ。
ややこしくしてくれる、な。アートの世界は。
やはり、アート部門で優秀賞を取った作品。
≪The Big Atlas of LA Pools≫。
データアート。Bnedikt GROSS(ドイツ)作。
何なんだ。これは。
こういうことだそうだ。
ビッグデータをクラウドソーシングによって、ということらしい。
この現象は・・・
こういうことのようである。
ロスの近辺には43、123個ものプールがあるんだ。その平均の大きさは、こうであるそうだ。
それがどうした、と茶々を入れたい。いや、面白いのではあるが。
マンガ部門の大賞は、これ。
≪ジョジョリオン −ジョジョの奇妙な冒険 Part8≫。連載28年目となる、という。女性に人気があるようだ。
私は、そのようなことは何も知らない。こちらの方が面白かった。
マンガ部門の優秀賞≪昭和元禄落語心中≫。作者は、雲田はるこ。
こういうようなもの。
日々、時々刻々、消えて行くんだ。ごく自然に。