高野・熊野・伊勢巡り(21) 熊野那智大社。

新宮駅前を1時半に出るバスで那智へ向かう。
その前日、親切な運転手のおかげで求めた熊野三山フリー切符を使って。途中、JR那智駅のコインロッカーへ小さなリュックを預け、那智山へ。中世の上皇や女院と同ルート。
熊野古道、よく知られたものが幾つかある。そのひとつが「大門坂」である。「大門坂」から熊野那智大社まで、古道の石段を上り、3〜40分の距離であるようだ。バスに乗っていた人の半分ぐらいの人、と言っても5〜6人であるが「大門坂」で降りた。熊野古道を歩きたい、という人たちである。
私は、もちろん降りない。熊野那智大社の近く、バスの終点まで乗る。熊野古道、見てみたい気はするが、歩くことはパスしたい。

バスの終点、那智山の目の前には、この看板。

参道の側の商店で買い物をしてくれ、という看板がある。小さくて読みにくいが、右の方にこう記されている。「熊野詣とは」として・・・
<遠い昔より「エッチラ、オッチラ」自然とひたしみ(ママ)、神様仏様を拝みつつあるいて見て回り、・・・・・、お土産を買って家路についたのが、今に伝わる・・・・・>、とある。正しい熊野詣、この参道の商店でお土産を買わないといけないようだ。
しかし、私は何も買わなかった。上の那智大社で孫娘のお守りを求めたのみ。商店会の人たちからは怒られちゃうな。

この日も、終日雨であった。
このような階段を上る。
「碁石」という看板がある。那智黒は、ここなんだ。

このようなポスターがあった。
「あげいん熊野詣」とか「那智田楽へのいざない」、というもの。

参道の商店。
この店は、木を彫ったお面や小さな置物を商っているようだ。

一の鳥居。

すぐ側に、このようなものがある。御祭神である。
熊野夫須美大神は、那智大社の主神。御子速玉大神は、速玉大社の主神。家都御子大神は、本宮大社の主神。でも、熊野三山のそれぞれの大社、いずこも、そのすべてを共通して祭神としているようである。

ニの鳥居が見えてくる。

ニの鳥居をくぐると、那智大社の境内となる。

拝殿がある。

その横には、この説明板。
お読みいただけるであろう。とても解かりやすい。


昨夜半、特定秘密保護法が成立した。
同じこととは言わないまでも、フレームアップで死刑に処せられた新宮の大石誠之助や成石平四郎に類することが、将来起こり得る、ということが考えられる。
バカなことをした。
その責任の大本は、国民にある。