青蓮院門跡。

ギャラリー青い風での光田節子展を辞した後、神宮道を三条通りの方へ戻る。
100メートル少しで、神宮道と三条が交差する三条神宮道。京都の街、タテヨコ双方の通りの名を併せて表記しているので、とても分かりやすい。

三条神宮道の交差点から、神宮道の先を見る。

青蓮院までは110メートル。知恩院までは470メートル。円山公園までは640メートル。
日本語ばかりじゃなく、英語、韓国語、中国語での表記がある。さすが、京都。
時間は3時前。
久しぶりに青蓮院と知恩院へ参り、円山公園の八坂神社まで歩こうか、と思う。夕刻には、八坂神社の正面、四条通りの突きあたりに着くであろう、と。

すぐに青蓮院門跡の石柱が。
青蓮院、開祖は伝教大師最澄。三千院、妙法院と並ぶ天台宗三門跡寺院の一つである。

趣きのある長屋門を入る。

その内側には、この小ぶりな門が。

入ってすぐの華頂殿。
三十六歌仙の額絵が掛かる。襖絵は蓮。60面すべて。

花頂殿から庭を見る。
青蓮院門跡の庭、相阿弥と小堀遠州の手になるもの。この作庭は、相阿弥か。

「天皇皇后両陛下 行幸啓 平成14年5月27日」、という写真の額が掛けられている。
10年少し前、両陛下共、今よりは、ずいぶんお若い。

「国寶とは何物ぞ」、という屏風があった。
<国の宝とは何か。宝とは正しい道を求める心である。・・・・・立派な宝石のような物、それが国の宝ではない。社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする。そういった人こそが、なくてはならない国宝である>、というものであるらしい。
<伝教大師最澄が『山家学生式』の中で説かれたお言葉>、と説明書きにある。

本堂、小御所へ。

味があるなー。

一文字手水鉢。
豊太閤寄進、とある。「一文字」、秀吉も好んだものと見える。

向うは、震殿であったか。

眼を建物の外へ転じると。
何とも言えないな。

本堂。
ンッ、国宝、青不動だ。
そう思ったが、国宝の青不動は奈良国立博物館へ寄託されている。これは複製の青不動。
青不動、宇宙の中心的存在である大日如来の化身である。複製の青不動ではあるが、限りないオーラを放っていた。
眠くなった。続きは明日にする。