秋場所初日。

相撲が始まった。
今日、秋場所初日。
3時から観る。ビール片手。350ミリであるが、打ち出しまでに3本。酔ってボー。メシも食いたくないな。ブログもめんどくさいな。映画がらみのブログ、あと少しで一旦打ち切ろうかと考えているが、今日はそれもお休み。2か月ぶりの相撲ブログとする。

初日恒例、日本相撲協会理事長・北の湖、役力士を従えての”協会ご挨拶”。

白鵬の横綱土俵入り。
露払い・旭天鵬、太刀持ち・魁聖、共に長身力士。
白鵬を含め、長身大型の力士による横綱土俵入り、近年の横綱土俵入りでは、最も見応えがあるのではなかろうか。

日馬富士の横綱土俵入り。
このところ10勝でこぼこの日馬富士、気張ってはいるのだが、やはりきつい。元はと言えば、協会の責任でもある。私から言わせれば。

オッ、この力士が通った。遠藤である。
中入り後なのに、髷が結えていない。大銀杏どころか、ちょんまげさえも。

控えに座る遠藤。
遠藤、昨年のアマ横綱であり、国体の横綱でもある。この5月場所、幕下付出しで初土俵を踏んだ。幕下2場所、十両1場所、最速、入門後わずか3場所で幕の内に上がってきた。恐るべき逸材。

今月6日の横審総見の折り、白鵬から指名され、横綱の胸を借りたそうだ。

ザンバラ髪のこの顔、その力、まだまだ横綱に通用するものではない。

遠藤、今日の相手は、豊真将。
久しぶりに幕に戻った豊真将、髷も結えない若造に負けるわけにはいかない。

いつもは攻めの遅い豊真将、今日は珍しく積極的に攻め、遠藤を寄り倒した。
よかった。
まだ髷も結えないポッと出の若者に、簡単に勝たせちゃいけない。大相撲の将来にとって。

当然のことながら、NHKの中継の合間には把瑠都引退のことごとも。
好漢・把瑠都、残念である。
左太腿、そして左膝の怪我、直らない。
巨体に任せ、力に任せ、相撲の基本を怠ってきたことはある。そうではあるが、把瑠都の引退、いいヤツだっただけに、とても残念。

先週11日の引退会見での把瑠都。
この言葉の前に、「日本へ来なかったら」という言葉を言っている。
そして、「楽しい9年間でした」、と。
把瑠都の言葉に泣く。「日本人も嬉しいよ、あんたに会って。ありがとさんよ」、と。

昨年初場所、優勝している。
今日、正面の解説者・北の富士、「把瑠都は、横綱になるに違いない、と思っていたのですが」、と言い、向う正面の舞の海は、「優しい力士で、欲なんてあるのかな、という力士でした」、と語る。
把瑠都、何が何でも、というモンゴル勢を始めとする力士たちに較べ、あまりにも人がよすぎた。勝負師には、向いていなかったのかもしれない。いいヤツだったが。


今日、バレンティン、王貞治のホームラン記録を破った。
バレンティン、バースが阻まれ、ローズとカブレラも阻止された王貞治の記録を破った。
バレンティンの力もさることながら、それを許した日本人の精神も成熟した、ということだろう。