涼。いや、それよりも希望を感じた。噴水と戯れる子供たちを見ていると。
今日も暑かった。陽は中天にあり、地を焦がしていた。
夕刻、と言ってもまだ陽が高い4時すぎ、駅前の噴水に子供たちがいた。
駅前の噴水。誰でも中へ入れるようだ。
2つ3つ、せいぜい4つか5つぐらいの子供が戯れていた。
この子たちは少し年かさ、6つか7つか。
手前の子供は、3つ4つか。
5つか6つの男の子2人、噴水の中心部へ入っていった。
2人の男の子、勢いよく噴き出る水柱に近づく。
水煙に覆われ、ボウとしか見えなくなる。
まるで滝行だ。
水煙に霞む男の子2人、とっても幻想的、美しい。
この2人、水と語り合っている。
涼しい。いや、私は、それ以上に、希望ということを感じた。
日本の行く末、今、5つか6つのこの子供たちに託されている。水と語らうこの子供たちを見れば、さほど思い煩うこともない。
とても暑い日、そう思った。