一本松(続き×5)。

陸前高田の一本松、私が見たのは、ふた月近く前の1月22日。
昨日触れた『復刊 アサヒグラフ』に載った”吹雪に耐える一本松”より10日ばかり前。
この日の三陸のリアス海岸、少し山の中に入ると雪が降っていたが、海岸部へ出ると雪はない、という天候であった。陸前高田の一本松も、穏やかな冬の日の中にあった。

この日、バスは、大船渡から気仙沼へ向け走っていた。突然、一本松が現れた。
巨木ではないが、さして小さな木でもないので、バスの窓からでもよく見える。右側のコンクリートの部分のみが残った建物と一本松の間、1キロぐらい離れているかもしれない。

一本松、どのくらいの時間見えていたのか、判然としない。バスの走る道に従い、近寄ったり離れたりした。
こちらの一本松の側と、向こうに見える岬の間に水面がある。陸前高田の広田湾だ。岬があって入江があって、また、岬があって入江があって、ということ、三陸のリアス海岸の特長だ。
バスの窓から見えていた一本松、どのくらいの時間見えていたのだろうか。5〜6分ぐらいという気もするが、案外2〜3分程度であったのかもしれない。その間、10枚ばかりシャッターを切った。
これも、その一枚。
私の一本松。時刻は、4時前後だった。